カラフルキャラメル

-映画・美術・旅行など-(基本的にネタバレで好き勝手、雑に書いています)

クラウド アトラス(CLOUD ATLAS)

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I believe death is only a door, when it closes, another opens.
上映時間172分は長かったー
ウォシャウスキー兄弟”はお兄さんが性転換したので、今は“ウォシャウスキー姉弟”と言うのね...ストーリーは19世紀から24世紀内で世紀、性別、人種、時代、国を超えて、6つの時代と場所が舞台となり、それぞれ輪廻、交錯していきます。テーマは魂には性別や人種など差別は無い、希望や愛情が人々を救う、枠組みを飛び越える、ってことかな。印象的な台詞は「1滴の水でも集まればやがて大海になる」「子宮から墓場まで人は他者とつながる」「誰か1人でも信じてくれる人がいれば救われる」など。「人間の欲望がこの世を破滅に向かわせる」というのはずしーんときてしまいました。手塚治虫火の鳥」のように輪廻転生を扱っていますが、ペ・ドゥナの「死とは新たなドアが開くだけ」という考え方にこんな考え方をしたことがなかったのでビックリした。ペ・ドゥナは相変わらずよい脱ぎっぷりでした。『007スカイフォール』でQ青年を演じたベン・ウィショーはバイの役で男性の恋人とのいちゃつきシーンには、一部の方がたにはたまらないのでは...と下世話に思ったりして。
この映画を観る前に殆ど予備知識を入れず、予習していかなかったので、6つのストーリー展開・つながりを理解する余裕を与えらずにどんどん進んでいってしまったという感じ。結構ぼんやりしていて、あの人、この時代ではあの人なの!?ってエンドロールを観ても全然わからなかった!でもヒュー・グラントだけはどの時代でもわかりました(笑)誰がどの時代でどの役という一覧表があって、それを理解しつつ、もう一度観てみたいなぁとは思うけれど、また3時間観るのかと思うと、なんだかよくわからないけれどスケールのデカさに圧倒された映画体験として、もうこれで完結させていっかな(要は座り疲れ)。
あのエレベーターに閉じ込められるシーンは、日常的にエレベーターを使っている身としては嫌な感じでした。