カラフルキャラメル

-映画・美術・旅行・お茶など-(基本的にネタバレで好き勝手、雑に書いています)

ドラッグ・ウォー 毒戦

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2013年3月に大阪アジアン映画祭で上映、しかもジョニー・トー監督が来日、参加された人たちの興奮したツイートやブログの感想を見ながら、うううぅ大阪の(に集まった)ひと羨まし過ぎるYO!と悔しがっていたのですが、ようやく上映されたヨー!
超おもしろーい!これでも検閲のために死人の数もかなり減らし、要求に応えているうちに、本来考えていた作品とは違った作品になってしまった、なので“大陸で撮ったジョニー・トー映画だと思って観てほしい”だって。「本来の作品」がどれほど凄いことになってんのかしら、観たい!
ルイス・クーとスン・ホンレイ、『強奪のトライアングル(鐵三角)』特典映像のインタビューで同い年と言っていたけれど、鐵三角のときに比べ、ふたりとも渋くなっちゃって、カッコ良かった。スン・ホンレイのジャン警部の演技力!“ハハ”になりきって、本当に粉吸う場面からの氷風呂のところは見ものだし、何度か見せる眼が笑ってない笑顔は迫力あるし、タクシー運転手になりきるし、不眠不休で麻薬組織壊滅へ没頭してていやもう凄い執念。対してルイス・クーの死刑を免れ、生への執念も負けてない。ジャン警部を助けているのか騙しているのかギリギリの微妙な感じ、女性刑事や自分の名付け親や弟子にすら容赦なく銃を向けるシーンなど卑劣レベルがサイコー過ぎ。そして、聾唖の兄弟が超痺れた!「香港七人衆」にはもうちょっと見せ場が欲しかったなぁなんて。ラム・シュ―が頭脳というのは笑った!(←失礼です...)『ハイリスク、ハイリターン。ハイリターン、ハイリスク』って…
ジョニー・トー映画によく出てくるロマンや感情のやり取りといった描き方が殆どなく、人物への感情移入が排除されていたけれど(工場での食事シーンの後のお金を燃やすところくらいかな)、今までのジョニー・トー映画では観たことがない大陸のグレーの風景が新鮮だった。
新宿シネマカリテでは毎回満席とツイートがあったので、小田原コロナワールドに観に行ったが、観客が4人しか居なかった、さみしいよぅ。混んだ映画館は嫌いだけど、私もラム・シュ―登場シーンでみんなでクスクス笑いたかったよ。