カラフルキャラメル

-映画・美術・旅行・お茶など-(基本的にネタバレで好き勝手、雑に書いています)

ベルリンファイル(베를린 The Berlin File)

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ハ・ジョンウ映画だったなぁという印象。
ハ・ジョンウ、『チェイサー』でのあの嫌なやつが2度と観たくないくらい嫌いで(←褒め言葉)、『依頼人』の優秀だけれど、ネクタイのセンスがダサい役とか、『哀しき獣』の牛刀とか美味しそうにご飯食べる役とか、『よく知りもしないくせに』の鎌持って浮気をチクる役とか(なんだかんだ割と観てる...)、カッコいいと思ったことなかったのに、この映画ですっかりやられました。
ボーンシリーズは観ていないので判りませんが、『裏切りのサーカス』『007スカイフォール』っぽいところとか、ハ・ジョンウとハン・ソッキュが仲間になっていくところとか、ハ・ジョンウとリュ・スンボムのお互いを知り尽くした師弟関係からの激しい対立とかシビれる要素がたくさん。また、ワカメスープとかおんぶとか跳び蹴りとかちゃんと韓国要素も入れているし偉いな(笑)。コインランドリーでのシーンで手渡すペーパーバックがちらっとしか映らなかったけれど、「ジョン・ル・カレ」っぽくて、なんというかまんまなところがボンクラ感ある...
最初は妻に命令口調な夫&夫に敬語で話す妻と、冷めた雰囲気とお互い信頼してなさそうなぎくしゃくした感じがあったけれど、後半、陰謀に巻き込まれるにつれて、あ、この2人ちゃんと夫婦だなぁと、大きな愛情と3人で生き延びようとするバイタリティがひしひし伝わってきて、胸が熱くなりました。チョン・ジヒョン、『10人の泥棒たち』では、華やかにカッコよく颯爽とワイヤーアクション決めていたのに、本作では、顔色悪くて幸薄そうでしたが、窓から屋根をつたって逃げるシーンではきちんと見せ場。ハイヒール履いているところなんて、なんでハイヒールなんだよっ!ってツッコミ入れそうになったよ。ラスト「わたしを置いて逃げて」と言って、Noと言われたあとの「あなたの気持ちがわかる」のやり取りは切なかったです...
北朝鮮、韓国、ロシア、モサド、CIA、ドイツ政府、登場人物が多すぎて、ついていけない、わけではないけれど、勢いとアクションの凄さでたいへん愉しく観れました。屋根から落っこちる電線が絡みまくりのぶらーんぶらーんシーン!あれ、ジャッキー映画や香港映画っぽくて好きだな。
ラスト30分はテンションガン上がりで、あの小屋での三つ巴ぐちゃぐちゃな銃撃戦、爆発のあとの無音やすぐには立ち上がれずフラフラ視界がぼやけているシーンがリアルでした。そのあとの草むらでの銃撃戦&肉弾戦(韓国映画での飛び蹴りって見ていて愉しいな!)サイコー!ちゃんと痛みが伝わってくるなぁと思っていたら、雑誌「映画秘宝」のリュ・スンワン監督のインタビューで「できるだけ、倒れていかにも痛いだろうなって思うところに倒れてもらうっていう(笑)」だってさ。なるほど、ハハハ。
そして、リュ・スンボムの存在感がハンパなかったわ!人の奥さんのブラジャー揉んだり、ゲスい感じがいい。っていうか、このひと『復讐者に憐れみを』の脳性麻痺のひとだったのですね!
個人的に黄金色の草原シーンって、Stingの曲「Fields of Gold」を思い出して、無条件に大好き!映画のシーンで思い出せるのは『母なる証明』『強奪のトライアングル』(金色じゃなかったかも)『ぼくは怖くない(Io non ho paura)』とか。